【TAMRON70-180/2.8】優れた描写と軽量のレンズ

カメラ

70~200mmの望遠レンズは常に持っておきたいアイテムです。
とは言えソニー純正のF2.8GMレンズは非常に高い!

出来ればコスパと描写を両立したレンズがあれば良いのになと思っていましたら、TAMRONから先日70-180/F2.8が発売(2020/05/14)されました。

しかもめちゃくちゃコスパ良し!で12万円台で購入可能です。

圧倒的な小型軽量でボケ味や描写性など、使い勝手に配慮された望遠レンズです。

今までソニーの70-200/F4を使っていましたが、この機会に買替をしましたので早速レンズレビューしたいと思います。

TAMRON70-180/2.8の外観と特徴

TAMRONが最近力を入れているソニーEマウント(フルサイズ用)の望遠レンズです。
なんだかめちゃくちゃ力入っているので特設サイトもあります。

外観

独特な艶のブラックボディです。
最近のシリーズはこのデザインに統一されていますね。

レンズ外観ではロックボタンのみのシンプルデザインです。
ソニー純正では手振れ補正のボタン類がありましたが、こちらはレンズ内手振れ補正は入っておりません。
あくまでボディ側での手振れ補正のみです。

ズームリングを回すとレンズが繰り出してくるタイプです。
伸ばすと約177mmくらいになりますので3cm程度伸びてますね。

フィルター径は67mm。
最近のタムロンレンズは67mmで統一されていますので、フィルターを径ごとに揃えたりレンズキャップがごちゃごちゃしたりというのが無いので、現場でとってもスッキリします。

マウント側ですが、簡易的なゴムシールが付いていて簡易防滴構造となっています。
もちろん可動部にもシーリングが施されています。

レンズフードは花型となっております。

特徴

では同じF2.8通しのソニー純正のGMレンズと簡単に比較してみましょう。

メーカー焦点距離価格重量サイズフィルター径
ソニー70-200¥296,6311,48088×
200
77
タムロン70-180¥123,75081081×
149
67
価格は記事執筆時点のマップカメラ新品価格

焦点距離がタムロン製は180mmと望遠端が短いのですが、それ以上に大きな差が2つ!

  • 価格がGMレンズの半分以下
  • 重量が軽い

この2点が大きな特徴なんです。

価格の事は一旦置いておきますが、「重量が軽い」というのはめちゃくちゃメリットがあります。

何かというと

  • 撮影時に疲れにくい
  • 撮影に出かけようという気持ちにしてくれる
  • 機材に迷わない

これかなり大事だと思います。
良い機材を買っても、持ち出すのが面倒だったり撮影中に疲れて止めてしまってシャッターチャンスを逃してしまう!というのはこの機材の重さにも責任があります。

重いレンズで長時間撮影していると、腕力の関係でプルプルしてしまって手ぶれの原因にもなったりします。
真面目にGMレンズ振り回していてシビアなピント合わせとかやっているとキツかった経験あります。

特に女性カメラマンなら尚更感じるのではないでしょうか?

TAMRON70-180/2.8の作例

軽くても描写性のがイマイチだと結局意味無いですが、購入後数回の撮影に持ち出ししていますが、かなり良いです!

ポートレート

私はポートレートをメインで撮影をしていますので作成を載せますね。
明るさ調整のみ行って書き出しした写真となります。

撮ってみて感じたのは、ピントの合っている被写体と背景のボケとのコントラストがとっても良くて、被写体が際立って見えるという所でしょうか。
※ガラスドーム内なので若干グリーンっぽく仕上がっています。

焦点距離86mm ISO125 F2.8 SS1/1250

前ボケと後ボケが非常にナチュラルで、美しい表現をしてくれるレンズですね。
色乗りもとっても良いです。
タムロンの他のレンズとも色味が合いますので、レンズ交換しながら撮影しても後処理で苦労する事が全くありませんね。

焦点距離121mm ISO125 F2.8 SS1/800

またAF性能についてですが、全く問題なく瞳AFが決まります。
動きながらの撮影もしましたが、まず外さないというくらい早くて正確に瞳を追ってくれました。

風景

普段はあまり風景を撮らないのと、最近あまり天候に恵まれないのですがテストで軽く撮ってみました。

やっぱりボケ味が優しくて、かなり好きです。

焦点距離180mm ISO100 F2.8 SS1/1250

マクロ撮影

最短撮影距離が短いのでマクロ的な使い方も可能です。
望遠レンズで、こんなに寄って撮影できるの?っていうくらい寄れます。
70mm側で0.27mまで寄れます。

ピント面が非常に薄い(狭い)ので、かなり微妙なピント合わせが必要になりますし、かなりボケるので状況に合わせて絞り気味で撮るのが良いかも知れません。

焦点距離70mm ISO100 F4.5 SS1/320

こちらは望遠端で撮影したものです。
色味とボケ味が非常に良いなと感じました。

焦点距離180mm ISO100 F2.8 SS1/200

TAMRON70-180/2.8レビュー

私はソニー純正の70-200/F4を売却してこのレンズに交換しましたが、正直買って正解でした。
良かった点をまとめると、

  1. 小型で軽量
  2. 描写も良い
  3. 価格が安い

持った感じ、写した感じ共に満足しています。
何よりも長時間持っても疲れにくくて、持ち出しやすいコンパクトさというのが良かったです。

もちろんAF性能や描写も、この価格からは想像できないほどの能力です。

とは言え、べた褒めばかりできませんのでマイナスポイントを言うと

  1. 繰り出し式のズーム
  2. 三脚座が無い
  3. テレコンは付けられない

という感じでしょうか。
この点をいうとガチで風景や動物を撮っている人には向かないのではないかなと感じますね。

私はこのレンズは、軽くて機動力を発揮できるのでポートレート撮影には非常に向いているレンズだと感じております。
ポートレート撮影をされる方は一度お試ししてみて下さい。

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